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詰め物・被せ物がある人ほど歯周病が進みやすい理由

詰め物・被せ物がある人ほど歯周病が進みやすい理由

「以前治療した歯のまわりだけ、歯ぐきが腫れやすい」
「被せ物の部分だけ、よく出血する」
そんな経験はありませんか?

実は、詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)がある歯は、天然歯よりも歯周病のリスクが高くなる傾向があります。
これは決して珍しいことではなく、歯周病専門医の間ではよく知られた事実です。

当院は、日本歯周病学会の歯周病専門医・指導医、歯周病認定医、歯周病認定歯科衛生士が複数在籍しており、詰め物・被せ物がある歯のメインテナンスや精密検査にも専門的に対応しています。

印西牧の原駅から徒歩12分と、決して駅近ではありませんが、「質の高い予防歯科と、重度の歯周病対策をしっかり受けたい方におすすめの歯科医院」として、地域の方に選ばれています。

本記事では、なぜ治療済みの歯ほど歯周病が進みやすいのか、そしてどう予防すべきかをわかりやすく解説します。

なぜ“治療済みの歯”は歯周病リスクが上がるのか?

  1. 微細な“段差”にプラークがたまりやすい
    詰め物・被せ物と歯の境目には、どれだけ丁寧に作られていても わずかな段差や境界 が生まれます。
    この段差は細菌にとって非常に都合が良く、プラーク(細菌の塊)が溜まりやすくなります。
    特に奥歯のクラウン周囲は見えづらく、日々のブラッシングで完全に落としきれないことが多い場所です。

  2. 以前のむし歯治療で“歯ぐきの形”が変わってしまっていることがある
    むし歯が大きかった場合、治療後に 歯と歯ぐきの境目(歯肉縁)が複雑な形 になることがあります。
    この「凹凸の複雑さ」が汚れを溜めやすくし、炎症を起こしやすい環境をつくります。
    また、深いむし歯だった歯は、クラウン(被せ物)のマージン(縁)が歯肉付近に位置しやすく、清掃難易度が高くなることもあります。

  3. 被せ物の中で“むし歯”や“感染”が再発していることがある
    クラウン(被せ物)の内部でむし歯が再発すると、細菌が絶えず歯ぐきの周囲に供給される状態 となるため、歯周病が一気に悪化しやすくなります。

    •歯ぐきがよく腫れる
    •歯周ポケットが深い
    •同じ歯から出血しやすい

    という方は、この「クラウン内部の再感染」が原因であるケースも珍しくありません。

放置するとどうなる?

詰め物・被せ物の周りに炎症が起こると、

  • 歯ぐきの出血
  • 腫れ
  • 口臭
  • 歯の動揺(グラつき)
  • 歯周ポケットの増加

などが起こり、最終的に土台となる骨(歯槽骨)が溶けて抜歯になることもあります。
「治療した歯だから安心」と思いがちですが、実は “優先して守るべき歯” なのです。

鈴木歯科クリニックが大切にしている“歯周病予防のポイント”

歯周病が進みやすい「治療済みの歯」への対応は、専門性の高い医院ほど成果が出やすい分野です。
当院には、日本歯周病学会の歯周病専門医・指導医、歯周病認定医、歯周病認定歯科衛生士が複数在籍しており、チーム体制で治療済みの歯を守るためのメインテナンスを行っています。
特に次の3つを重視しています。

  1. 専門的な診査・診断
    ・歯周基本検査
    ・歯周ポケット検査
    ・歯科用レントゲン
    これらを組み合わせ、詰め物・被せ物の縁の適合状態まで正確に判断 します。
    特に歯肉縁下にマージンがある場合は、専門的評価が不可欠です。
  2. 歯周病認定衛生士によるプロフェッショナルケア
    修復物周囲は汚れが残りやすいため、歯科衛生士の技術レベルが予後を大きく左右します。
    当院では、歯周病認定衛生士がチームで対応し、細菌の溜まりやすい場所を徹底的にケアしていきます。
  3. メインテナンス間隔を“その人のリスクに合わせて”調整する
    詰め物・被せ物が多い方は、一般的な3〜4か月より短い間隔でのメンテナンスが必要な場合があります。

当院では、

  • プラーク量
  • 歯ぐきの出血
  • 全体的な歯周ポケット深さ
  • 被せ物の適合
  • 生活習慣

などを総合的に評価して、最適な通院サイクルをご提案します。

詰め物・被せ物がある人こそ“歯周病に強い医院”へ

詰め物・被せ物がある歯は、
「治療済み=安心」ではなく、
“守るべき優先度が高い歯” です。
印西牧の原駅から徒歩12分という立地にもかかわらず、当院が多くの患者様に選ばれているのは、歯周病専門医と認定衛生士による高度な予防・メンテナンス体制があるからです。
少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

■ 参考文献(主要文献)

  1. Brunsvold MA. Overhanging dental restorations and periodontal destruction. J Periodontol. 1990.
  2. Bader JD, Rozier RG. Effect of crown margins on periodontal conditions. J Dent Res. 1991.
  3. Srimaneepong V, et al. Fixed Prosthetic Restorations and Periodontal Health. J Funct Biomater. 2022.
  4. Hausdörfer T, et al. Periodontal health in teeth treated with deep-margin elevation. Clin Oral Investig. 2024.

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歯ぐきが下がってきた?
その原因と対策を歯周病専門医が解説します

鏡を見て「歯が長くなってきた」「すき間が広がってきた」と感じたことはありませんか?
それは歯が伸びたのではなく、歯ぐきが下がった(歯肉退縮)ことが原因かもしれません。
歯ぐきが下がると見た目の変化だけでなく、歯の根元が露出して知覚過敏やむし歯の発生(根面う蝕)につながることもあります。

今回は、歯ぐき下がりの主な原因と、鈴木歯科クリニックで行っている専門的な予防・治療についてご紹介します。

歯ぐきが下がる2つの大きな原因

1. 歯周病(歯槽骨の喪失)

歯ぐきの下には歯を支える「歯槽骨」があります。
歯周病が進行するとこの骨が徐々に吸収され、歯ぐきもそれに沿って下がっていきます。
特に歯周病を長期間放置すると、骨の再生が難しくなることがわかっています【文献1,2】。
当院では、日本歯周病学会認定の歯周病認定医、専門医・指導医が在籍し、歯周ポケット・口腔内写真・レントゲン検査などを組み合わせて、歯ぐきや骨の状態を精密に診断しています。

2. 誤った歯磨き習慣

もう一つの原因は、「強すぎる歯磨き」です。
硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くと、歯ぐきを物理的に傷つけてしまいます。
長年この習慣を続けると、特に歯ぐきが薄い方では、退縮が進みやすい傾向があります【文献3,4】。

歯ブラシの選び方や力加減は、一人ひとりの歯ぐきの厚さや形によって異なります。
当院では、日本歯周病学会認定歯科衛生士が、患者さんごとの口腔環境に合わせて最適なブラッシング方法を指導しています。

歯ぐき下がりを防ぐ3つのポイント

1. 早期に歯周病の治療を受けること

歯ぐき下がりの根本原因である歯周病を放置すると、症状は静かに進行します。
歯ぐきの炎症を取り除くことで、それ以上の骨や歯ぐきの喪失を防げます。

2. やさしいブラッシングを習慣に

毛先がやわらかめの歯ブラシを使い、軽い力で小刻みに磨きましょう。
硬い歯ブラシや過度なストロークは避けることが大切です。

3. 定期的なメインテナンス

歯周病の再発防止には、定期的なプロフェッショナルケアが欠かせません。
鈴木歯科クリニックでは、患者さんごとに歯周ポケット検査の結果やプラークコントロール値をもとにメインテナンスプランを立案しています。

すでに下がってしまった歯ぐきには?

審美的に気になる場合、コンポジットレジン修復やラミネートベニアで見た目を改善することも可能です。
また、歯周外科領域では結合組織移植術(CTG)や再生療法(GTR、エムドゲイン、リグロスなど)によって、歯ぐきの再建を図ることもあります【文献5,6】。
治療法の選択は、歯ぐきや骨の厚さ、炎症の有無などによって異なります。
当院では、歯周病認医、専門医が患者さん一人ひとりの状態を精密に評価し、最適な方法をご提案します。

鈴木歯科クリニックの取り組み

当院には、

•歯周病認定医
•歯周病専門医・指導医
•歯周病学会認定歯科衛生士

が在籍し、最新の科学的根拠に基づいた診療を実践しています。
「歯ぐきが下がってきた気がする」「歯が長く見える」という小さな変化こそ、早期発見のチャンスです。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

参考文献・エビデンス一覧

No. 文献タイトル 出典・リンク
1 歯肉退縮と歯頸部摩耗についての疫学的研究 J-Stage
2 歯肉退縮について,予後因子や補綴前の配慮について 東京歯科大学リポジトリ
3 成人における歯肉退縮の発現状況と要因解析 CiNii 論文情報
4 歯周病と歯肉退縮の関係に関する臨床疫学研究 Whitecross PubMed要約
歯周組織再生療法ガイドライン 2023 日本歯周病学会
6 トンネル形成術+結合組織移植の臨床報告 日本歯周病学会誌 J-Stage