こんにちは、鈴木歯科クリニックです。
「お口の健康が、医療費に影響する」――そんな興味深い調査結果が、香川県より発表されました。
令和5年11月に公表された「健康と医療に関する実態調査(香川県医療費適正化計画)」によると、歯科的に健康な人ほど、医療費が明らかに少ないという、統計的に有意なデータが示されています。
歯の本数と歯周病の状態がカギ
調査では、以下のような方々が「医科の医療費が有意に低い」と報告されました。
・歯が20本以上ある方
・歯周病が軽度以下の方
・定期的に歯科検診を受けている方
さらに注目すべきは、医科診療費・調剤費・歯科診療費を合算した「総医療費」でも、これらの条件を満たす方のほうが明らかに安かったという点です。
虚血性心疾患や糖尿病の治療費も少ない?
さらに詳細を見ると、
・歯が20本以上あり
・歯周病が軽度以下
この2点を満たす方は、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)や糖尿病の診療費までもが、有意に低いという結果が出ています。
これは、歯周病と生活習慣病との密接な関係を示す、非常に重要なエビデンスです。
関連データ
香川県:歯の健康と医療費の関係(PDF)
お口の健康は、全身の健康の入り口
当院では、日本歯周病学会の指導医・専門医、認定医、そして認定歯科衛生士が在籍し、以下のような取り組みを通じて、患者さまの全身の健康をサポートしています。
・歯周病リスクの科学的評価
・定期的なプロフェッショナルケアとメインテナンス
・ご家庭でのセルフケアアドバイス
・生活習慣(食習慣・喫煙など)への指導
「むし歯がない」「歯ぐきが腫れていない」からといって安心していませんか?
見た目に症状が出ていなくても、歯周病は静かに進行していることがあります。
【院長からのひとこと】
歯科検診で「異常なし」と言われても、それはあくまで目に見える範囲の話です。
歯科医院では、もっと細やかにリスクを評価し、未病の段階で支援していきます。
40代以降の方こそ、定期的なメインテナンスが「未来の健康貯金」になります。
「自分の歯で食べる人生」を、今から一緒に守っていきましょう。
まずはお気軽に、検診・メインテナンスのご予約をどうぞ。
参考リンク
・香川県医療費適正化計画(第4期:令和5年11月公表)PDF
・歯が20本以上ある人の医療費が少ないという調査結果(香川県)
・厚生労働省:歯科保健と全身疾患の関係