歯を削る機械
お子さまが歯医者を嫌がる理由
お子さまが歯医者を嫌がる理由として、治療のときの
- キーンという特有の音
- 熱くなったハンドピース
- 歯を削るときの強い振動
などが印象に残り、結果として歯医者が嫌いになるのではないでしょうか。

保護者の方へ

道具の説明をして怖さを取り除きます
「歯科医院は痛そうだし、怖いところ」と知らず知らずのうちに感じているお子様は多いと思います。
お子様の歯科治療においてこの感情は大きな障害となります。
当院では、お子様の不安・恐怖を少しでも取り除くために、すべての器具をお子様に説明し、実際に触ったりしていただいております。
使用する器具に触れることで、自然と歯科医院の雰囲気に慣れ、「痛くないし、怖くない」と感じていただき、治療を受けられるように努力しております。
歯を削る道具の比較
名称 (略称・通称) |
エアータービン (タービン) |
コントラアングル (5倍速コントラ) |
スプーン エキスカベーター (エキスカ) |
動力 | 圧搾空気 (すぐに止まらない) |
電気モーター | 手動 |
削る力 | 強い | 非常に強い | 弱い |
回転数 | 非常に早い | タービンより遅い | 回転しない |
動作音 | 大きい (不快なキーン音) |
静か | ない |
切削時間 | 短い | 短い | 時間がかかる |
写真 | ![]() |
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スプーンエキスカベーターの構造

- 大型の耳かきのような外観
- 先端部分に刃がついており、刃の部分で感染歯質を削る(エナメル質は削れない)
- 使っていると刃が鈍るので、定期的に研磨が必要

スプーンエキスカベーターの特徴
- 手で感染歯質を削る道具です。
- モーターや圧縮空気で動作するものではないため、音も熱もありません。
- 歯が比較的柔らかい小児の歯科治療に適しています。
スプーンエキスカベーターのメリット
- 音や振動が小さく、麻酔の必要性も低くなるため、小児に恐怖心を与えにくい。
- 小児が治療を嫌がる可能性が低いため、親御さんへのイメージが良くなる。
- タービンなどに比べ削る力が弱く、手に伝わる感触が術者にフィードバックされる、細かい操作ができるため、健全歯質を削るリスクが低く、MI(最初侵襲治療)が実現できる。
スプーンエキスカベーターはMI(最小侵襲)

スプーンエキスカベーターと、う蝕検知液
スプーンエキスカベーターで感染歯質を除去するときは、う蝕検知液を用いてう蝕部分を確認し、感染歯質を取り残さないことが重要。

グラスアイオノマーセメントによる修復
- だ液の影響を受けにくく、防湿が困難な小児に適する
- 小児の歯髄に影響が少ない
- フッ素徐放量が高い
