20歳までのライフステージ別 歯科治療

歯みがきしてるのにむし歯になるのはなぜ?

お口の中も親子はそっくり

顔と同じでお口の中も人それぞれ個性がありますが、お口の中の写真を親子で比べると、とても似ています。顔を見なくても親子とわかるのではないかと思うほどです。

兄弟も、やはり似ています

歯科用のレントゲン写真を撮影すると、むし歯の治療のあとがはっきり写ります。兄弟のレントゲン写真を比べると、同じような場所にむし歯ができています。もちろん口腔内写真も似ています。

親は子どもの未来予想図

家族の間で共通する、お口の中の細菌、遺伝的要素、生活習慣や好みなどは、お口の健康に大きな影響があります。もちろんまったく同じではありませんので、一人ひとりの検査と診断は欠かせません。

親子で、兄弟で、家族で受診すれば、より長期的で精密な予測にもとづいた予防ができます。家族みんなのお口の健康のために、ぜひ皆さまでご来院ください。

20歳までのお口の中のうつり変わり

0歳

乳歯列(20本)
6歳

混合歯列(乳歯と永久歯が混在)
20歳

それぞれのステージで行うこと

乳歯萌出前期

目標:ミュータンス菌の感染を予防する

家庭
  1. ミュータンス菌感染の防止
  2. 母親の口腔内の健康維持
  3. お子さんの口腔感覚や周囲筋発育
歯科医院
  1. ミュータンス菌伝播・う蝕発症のメカニズムの説明
  2. 母親への指導、治療

乳歯萌出後期

目標:ミュータンス菌を感染させず、乳歯列を完成させる

家庭
  1. ミュータンス菌感染の防止
  2. 決まりよい食習慣の確立
  3. 歯磨きのトレーニング
歯科医院
  1. ミュータンス菌伝播・う蝕発症のメカニズムの説明
  2. 家族ぐるみの取り組みの仕方の指導
  3. 歯科医院に慣れる
  4. 仕上げ磨きのポイントの指導

乳歯列完成期

目標:乳歯に新たなう蝕を発生させない

家庭
  1. ミュータンス菌感染の防止
  2. 決まりよい食習慣の確立
  3. ポイントを押さえた仕上げ磨き
  4. フロスの積極的な使用
  5. 継続的なフッ素の使用
  6. 習癖(指しゃぶりなど)改善
歯科医院
  1. ミュータンス菌伝播時期についての説明
  2. 食生活指導
  3. 個人に合わせたブラッシング指導
  4. フッ素の使用指導
  5. フッ素塗布
  6. 習癖が歯列に及ぼす影響ついての説明と指導

混合歯列前期

目標:第一大臼歯をう蝕から守る

家庭
  1. 第一大臼歯の保護者からの仕上げ磨き
  2. 食習慣の乱れの防止
  3. 継続的なフッ素の使用
歯科医院
  1. 第一大臼歯のブラッシング指導
  2. シーラント処置
  3. 生活習慣指導
  4. フッ素の使用法の指導
  5. フッ素塗布
  6. 生え変わりの観察
  7. 矯正Ⅰ期治療の必要性

混合歯列後期

目標:適切に自己管理ができるようになる

家庭
  1. 自身でのブラッシング、フロスの使用
  2. 保護者からのチェック
  3. 萌出中の歯、第二大臼歯を注意して磨く
  4. 食習慣の乱れの防止
  5. 継続的なフッ素の使用
歯科医院
  1. 歯肉炎にも目を向けさせる
  2. 個人・歯列に合わせたブラッシング・フロス指導
  3. 第二大臼歯、幼若永久のブラッシング指導
  4. シーラント処置
  5. 生活習慣指導
  6. フッ素の使用法の指導
  7. フッ素塗布
  8. 生え変わりの観察

永久歯列完成期

目標:う蝕とともに歯肉炎のコントロールを徹底する

家庭
  1. 丁寧なブラッシング
  2. フロスの使用
  3. 食習慣の乱れの防止
  4. 継続的なフッ素の使用
  5. 継続的なメインテナンスへの来院
歯科医院
  1. 歯肉炎にも目を向けさせる
  2. 質の高いケアを身につけさせる
  3. 歯周病の病因論の説明
  4. 生活習慣指導
  5. フッ素の使用法の指導
  6. フッ素塗布
  7. 思春期、生活リズムへの配慮
  8. 矯正Ⅱ期治療の必要性

永久歯列完成期~20歳

目標:問題を起こさず現状を維持していく

家庭
  1. 丁寧なホームケアの継続
  2. 食習慣の乱れの防止
  3. 継続的なフッ素の使用
  4. 帰省時などの継続的なメインテナンスへの来院
歯科医院
  1. 歯周病の診査、指導
  2. 個人に合わせたホームケア指導
  3. 生活習慣指導
  4. フッ素の使用法の指導
  5. フッ素塗布
  6. 生活リズムへの配慮
  7. 成人メインテナンスへの引き継ぎ