鈴木歯科クリニックの考える「これからの歯科医療」

鈴木歯科クリニックの医療の土台には、「予防歯科」という確固たる理念があります。
予防歯科は、単なる処置のひとつではなく、すべての診療の「質」を支える基盤です。
たとえば――
- インプラント治療では、歯周組織の健康を維持できなければ長期的な安定は望めません。
- 審美歯科も、見た目だけではなく、機能と健康のバランスがとれてこそ意味があります。
- 歯科矯正では、移動させた歯の位置を安定させるには、むし歯・歯周病リスクの管理が不可欠です。
- 修復治療でも、繰り返しの再治療を防ぐには予防が不可欠です。
このように、予防歯科はあらゆる診療の「質」を左右する“ベース”であり、患者さんの人生に寄り添う医療の姿勢そのものです。
私たちは「治す」から「守る」医療へ。
10年後、20年後も健康なお口で過ごしていただくために、鈴木歯科クリニックは科学的根拠に基づいたメインテナンスとホームケア支援を軸とした予防医療を提供しています。
歯のクリーニングとメインテナンスの違い、ご存じですか?

「歯のクリーニング=歯の健康管理」と思われがちですが、実はそれだけでは不十分です。
クリーニングは、歯石や着色を取り除く「見た目を整える」処置が主な目的で、短時間で終了します。 一方、メインテナンスは、むし歯や歯周病の再発を防ぐために行う、科学的根拠に基づいた「予防医療」です。
鈴木歯科クリニックでは、患者さん一人ひとりのリスクに応じて、歯科衛生士が担当する「メインテナンス」を提供しています。
歯科検診だけでは健康は守れません
年に一度の検診だけでは、歯とお口の健康を守ることはできません。 治療が終わったからといって安心してしまうと、バイオフィルム(細菌の膜)による再発リスクが高まります。
鈴木歯科クリニックでは、以下のような内容を含む定期メインテナンスを通じて、患者さんの健康維持をサポートしています。
- バイオフィルムの除去(プロフェッショナルケア)
- むし歯・歯周病リスクの評価(検査・記録)
- ホームケアの確認とアドバイス
- 必要に応じた生活習慣への支援
予防歯科の基本は「ホームケア」です

予防歯科で最も重要なのは、毎日のセルフケアです。 歯科医院でのメインテナンスは年に3〜4回程度(=年間3日)、残りの362日は自宅でのケアに委ねられているのが現実です。
だからこそ、鈴木歯科クリニックでは、
- 正しいブラッシングの指導
- 歯間ブラシ・フロスの使い方
- フッ素入り歯磨き剤の奨励
- 食習慣・生活習慣の見直し
など、患者さんの毎日に寄り添う支援を大切にしています。
メインテナンスの頻度はどのくらい?
メインテナンスは「年1回」では足りません。
日本歯周病学会、イギリスNICE、スウェーデンなどのガイドラインでは、3〜6ヶ月に1回の間隔が推奨されています。
特に、歯周病の既往がある方やセルフケアが不十分な方には、3ヶ月ごとのメインテナンスが推奨されます。
日本とスウェーデンの“歯の寿命”の違い

定期メインテナンスの有無が、歯の寿命を大きく左右します。
30〜50歳の30年間で失う歯の本数は…
- 日本人:約9本
- スウェーデン人:約0.7〜0.9本
スウェーデンでは国民の約9割が定期メインテナンスを受けており、予防歯科の文化が確立されているのです。
「レストレーションサイクル」から抜け出すには
一度治療した歯は、時間とともに再治療が必要になります。
このレストレーションサイクル(修復の繰り返し)によって歯は徐々に削られ、最終的には失うこともあります。

この悪循環を断ち切る唯一の方法が、治療を繰り返さない=予防です。
むし歯も歯周病も「生活習慣病」です
だからこそ、予防には“継続”と“対話”が欠かせません。
むし歯や歯周病は、日々の食習慣や歯みがきのクセ、ストレスのかかり方など、「生活そのもの」が大きく影響する病気です。
だから私たちは、定期メインテナンスの時間を、ただのクリーニングだけで終わらせません。
歯科衛生士が、
- 毎日のブラッシングの見直し
- フロスや歯間ブラシの使い方
- 甘い物の摂り方や食事時間のクセ
などについて、一人ひとりに合わせた具体的なアドバイスを行います。
それは、あなたの生活に寄り添い、10年後・20年後も自分の歯で食べられる毎日を守るため。 歯科医療は、治すものから“支えるもの”へと変わっています。
生活習慣病であるからこそ、生活を支える「予防歯科」が大切なのです。